士気


※士気・・・戦いに臨む、兵士の意気込み。また、集団で事に臨む人々の意気込み・熱意。

最近よく思うことがあります。

たとえば自分が8年続けている”和太鼓”。
最初は、ものめずらしさから始まったのですが、元来”音・リズム”が大好きな自分にとって、通常習いにいくとなると、時間や経費様々な負担がかかります。
私がやってる、チームは、職場関連。最初から太鼓自体も揃い、恵まれた環境にありました。

8年も経てば、もう少しスキルアップするところでしょうが、今ひとつ伸び悩んでいます。チームとして一つになることの難しさ。時には、猛練習をし、時には、酒の席で心を解きほぐす。いろんな策を講じながら、”和”を追求する。

丁度数年前、国体があり、100基ちかい和太鼓の演奏がセレモニーにあり、わがチームも希望と、最終的には選考で参加する事になったとき。他のチームとは、あきらかな”実力差”がありました。休みのたびに高知県下を西へ東へ、練習会場を変えて移動し、それぞれの太鼓をその度に搬送し、一日中たたき続けていました。

最初は、うちのチームは”選考危機”にありました。
あるところで、たたいたとき、自分のチームだけ知らない曲(フレーズ)があり、それをそこで覚えてやらなきゃならない。顔から火が出るほど、覚えの悪い私。

”辛かった~”

ただし、このときの自分の事は今でも覚えています。
自分達よりも長く叩いてらっしゃる先輩の、太鼓に対する姿勢に感動していた。

太鼓の管理もきちんと出来ていて、先輩後輩の礼儀もわきまえていて、けれど一生懸命な太鼓打ちには、絶賛の拍手を向けることの出来る、人たち。

叩く事も足元にも及ばなかったけれど、それに対する姿勢は凄かった。普段は別のチームだけれどこのときは仲間。隣の人同士、練習を重ねるごとに、仲良くなっていきました。


わがチームからも、私を含め5~6人のメンバーが国体に参加しました。
これは大きな自信にも繋がりました。


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わがチームも、年月を経て、メンバーも増えていきました。そして、それぞれが別々の人。それを一つにする。和太鼓を叩くものとして、練習をしていく事は一つになる最良の手段。

しかし、いろんな事情で年々去っていく人も出てきて、いろんなトラブルもあり、太鼓集団である前に、そのチームワークまで危ぶまれていきました。


すこし、後ろ向きな話をします。
私は長く叩いているメンバーの一人として、よく意見を言ったり、ダメダシをしたりします。もちろん、サブリーダー的な役割もあってのことですが、煙たく感じる方もいたと思います。

腕を磨くための練習を厳しくする事、先生の教えに忠実に叩く事。出来ないところは、予・復習する事。


人間関係のトラブルで、大事な”和”が一度くずれるという危機に直面したこともありました。

先日妹に、チームの人間関係について愚痴った事がありました。

妹が返してきた言葉は、
”くだらない中傷している人も、それに振り回されている人も、考え直すべき。みんな大人やきね”と。

私は、じっと考えてみました。

今まで、何度も何度もそんな壁にぶつかって、でもなんとか、チームが盛り上がるように考えていた自分は今は居なくて、ややもするとチームの和を乱す中傷にのみ愚痴っている。

で、前の私だったら、どうしたか。

皆に言う前に自分に自信をもとう。すぐに上手くならなくても、常に練習している自分でいよう。そして、そんな自分の姿を誰かが、見ていて、そしたらきっと気持ちは伝わる。

そんな事を考えていました。力の差はどんぐりの背比べ程度。

あのときの自分にもう一度戻って、本来の太鼓打ちの自分に戻ろう!!なんて考えています。
by swingbebe | 2007-12-10 21:57 | 日記~今日思うこと~